以前は町の外観を作りましたが、外観があるなら内観・内装も作りたいですね。
もちろん内装を作らないという手法もあるとは思いますが、町で情報収集をする確率が高いRPGなら内装もあった方が探索する楽しさがあると思います。
今回は一例として小さめの民家の内装をご紹介いたします。
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内装は四角い部屋に色々付け足していくイメージで作る
まずはベースとなる壁を作ります。
今回作るのは夫婦2人暮らしを想定した小さめの家の内装なので、マップサイズは17×17です。
外側1マス分を黒いタイルで塗りつぶし、長方形の壁を作ります。
この時、一か所だけ外側に飛び出させて出入口も用意しておきましょう。
下の黒いスペースが3、4マスほど開いているのは私の手癖なので、気になる方はマップサイズの縦を15にして調整してください。
生活感を出す為に小物を設置しよう
さて、広い部屋が1つできましたが、流石にこれでは家とは言いにくいかと思います。
皆さんのお宅にもタンスやベッドなどの家具があると思いますので、これらのマップチップを置いてみましょう。
もしかしたら、この時「どう置けばいいのかわからない」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
最初は「ここは寝るスペース」「こっちは食事スペース」とざっくり決めて配置すると良いかもしれません。
例えば今回は左上を寝るスペースと決めてみましょう。
「寝るスペースならベッドが必要だね」「服をしまうタンスがいるよね」と寝る場所にありそうな家具を選別して設置します。
同様に右上には台所、その近くに食事スペースを作ってみましょう。
ざっくりと家具や窓を設置してみました。
窓は全て同じマップチップを使うパターンもありますが、今回は寝るスペースはカーテン付きの窓にしてみました。
こうする事で「この家の住民は寝ている時はきっとカーテンを閉めて寝てるんだろうな」と生活の様子を想像できますね。
これだけでもちょっと広めのワンルームといった感じで十分に内装マップと言えますが、少し平坦な感じがして寂しい気もします。
せっかくなので一工夫して更に家らしい内装に仕上げてみましょう。
壁を追加して四角い部屋に小さな部屋を作る
まずは最初に決めたスペースを仕切るように壁を追加してみましょう。
寝室と台所・リビングが仕切られ、平坦な感じが若干抜けたかと思います。
また、壁にそって樽などの小物を置く事もできるので、飾りつけのバリエーションが増えますね。
しかし、まだ左下のスペースが空いています。
樽や壷をたくさん置くのもアリかもしれませんが、民家にそんなたくさんの樽や壷があるかと聞かれれば少々違和感がある気もします。
なので、ここは小物ではなく更に壁を追加してみましょう。
寝室を完全に個室化するようなイメージで壁を設置します。
最初に決めたスペースがすっかり分断され、より家らしさが出たと思います。
壁の面積が増えた分、絵画や地図などを飾ったり、蝋燭などの灯りをキャラチップで置いたりもできますね。
廊下の先にはSF内装タイルの観葉植物を置いて生活感を出してみました。
※データベースのタイルセットから内装を選ぶと画像D・Eが空いているので、そこにSF内装タイルを入れています。
最初は広いワンルームハウスでしたが、壁を追加して小部屋を作る事で1DKぐらいにはなったのではないでしょうか。
ちょっとしたアレンジで見栄えがぐっと変わる
さて、これで家マップと言える内装ができたわけですが、実はアレンジ次第で「お?」となるマップが作れます。
難しい事はしていないので、マップ作りに慣れてきたら試してほしいアレンジを紹介したいと思います。
余分なスペースは壁で潰してしまう
では、先ほど完成した内装マップをアレンジしてみましょう。
ぱっと見は何処をアレンジするんだ?と思われそうなほど完成されていますが、ポイントは観葉植物がある廊下とテーブルの下の辺りです。
ここをこうします。
いかがですか?
壁と黒いタイルで少し部屋そのものを削ってしまいました。
「え!?家の外観と形が変わっちゃうよ!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、実際の家でも真四角な部屋ばかりではありませんよね?
現実世界の家には構造上の都合で多少でこぼこした部屋もあります。
そう考えると真四角な内装マップが必ずしも正解とは言えないのです。
もちろんどんなマップでも正解・不正解があるわけではありませんので、自由な発想で作るのが一番だと思います!
なので、こういうアレンジもあるという事だけ知っていただけたらなと思います。
壁を高くして、1マスだけ違う壁チップで飾り付ける
次は壁に着目してみましょう。
先ほどまでは壁の高さは2マスで作っていました。
これを3マスにしてみましょう。
「これは無い」とまではいきませんが、窓の高さと合っていないのでちょっと違和感があるかもしれません。
廊下にある絵画はちょうど中心にくっついているので、そこだけは合っている感じでしょうか。
とはいえ、全体的なバランスを見るとやっぱり違和感がありますね。
では、一番上の段だけ違う壁タイルで塗ってみましょう。
いかがでしょうか?
なんとなくオシャレな感じが出たように思えます。
実はコレ、私がよくやるアレンジの一つで大きな町やギルドなどの内装を作る際に重宝しています。
壁の組み合わせ次第ではお城や豪邸に使えるぐらいオシャレな壁を作る事もできるので、是非試してみてください!
内装マップは必要なサイズで作ろう
たまに見るマップ画像で内装がやたら広いマップとか狭いマップとか見た事ありませんか?
マップは自由な発想で作って良いのでどちらが正しいとかはありませんが、どちらにもメリット・デメリットがあります。
ここでは広いマップと狭いマップのメリット・デメリットを紹介しようと思います。
広いマップのメリットとデメリット
広いマップの例として、こんな感じの内装マップを作ってみました。
内装を広くした場合、次のようなメリットがあります。
- 歩きやすい
- モブを回避しやすい
- イベントシーンを作りやすい
これくらい広いマップならモブを置いても邪魔になって歩きにくいという事は少ないと思うので、歩きやすさという点では問題ないでしょう。
また、沢山のキャラクターたちが集結するようなイベントシーンを組み込むなら、このくらい広い方が逆に良い場合もあります。
このマップに10人のキャラを配置しなければならなくなっても、狭くて収まりきらないという事にはなりにくいからです。
飾りつけに関しても個人のセンスによるので、空いているスペースが多いから駄目という事はありません。
なので、広すぎるマップが必ずしも悪いわけでは無いのです。
しかし、良い事ばかりでもありません。
広いマップには次のようなデメリットもあるんです。
- 移動距離が長い
- 飾り付けが難しい
- 1マップ作るのに時間がかかる
例えば台所にモブを置いて、そのキャラに話しかけないとシナリオが進まないという状況だったらどうでしょう?
入り口から台所まで少々距離があり、歩きやすいけど移動距離が長くて面倒なんて言われてしまう可能性があります。
「じゃあ、テーブルにそのモブを配置すれば良いじゃない」と言われてしまえばそれまでですが、そのキャラが料理好きだからどうしても台所にいてほしいという場合もあるでしょう。
また、RPGのように町の人から情報を集める必要がある場合、内装マップを量産しなければならない事もあると思います。
その場合、一つ一つのマップが広いと作る手間もかなりかかってしまいます。
マップを拘りたいという方にとっても飾りつけに使えるチップが限られているので大変な思いをする可能性があります。
これらの点から広いマップは大量のキャラクターを配置する場合や歩きやすいマップを作りたい場合などに向いていると言えますね。
狭いマップのメリットとデメリット
狭いマップの例として作ったマップがこちらになります。
内装を狭くした場合、次のようなメリットがあります。
- 移動距離が短い
- マップを量産しやすい
- 飾りつけがしやすい
必要最低限な感じでかなりコンパクトですが、もちろんこれも悪いわけではありません。
さきほどと同じく、台所のキャラに話しかけてイベントを進めるというシチュエーションで考えてみましょう。
入り口から台所までの移動距離が短くなった分、プレイヤーから見てストレスになりにくいと思います。
広いマップで3秒かかっていたとしたら、こちらは1秒程度と言ったところでしょうか。
この差は意外と大きいので大きな利点と言えるでしょう。
また、狭いマップはあまり時間をかけずに作れるので量産しやすいというメリットがあります。
なので、大きな町マップの内装を全て作りたいという方も安心です。
ではデメリットを見てみましょう。
- 大量のキャラを置く事が出来ない
- 歩きにくい
- モブを歩かせると通行の邪魔になる事がある
- 場合によっては閉じ込められる
これだけ狭いマップなので、大量にキャラクターを設置する事は難しいです。
立ち位置関係なく無理やり設置する事も出来なくはないですが、イベントシーンでキャラクター移動させたい場合はどうでしょう。
恐らく移動できない、あるいは他のキャラクターと被らないよう位置を交換するように移動設定を組む事になると思います。
また、歩ける場所も限られているので歩きにくいと感じるプレイヤーもいるでしょう。
モブが移動しない場合はそうでもないのですが、歩き回っている場合はプレイヤーが移動しようと思った先にモブが来る事もあるので邪魔になってしまう可能性があります。
更に言ってしまえば、寝室の入り口みたいに1マスしかない場所にモブが来たら最悪モブが退いてくれるまで閉じ込められてしまいます。
これもプレイヤーから見ればストレスの原因になるでしょう。
つまり狭いマップはたくさんマップを作る必要がある場合やおつかいゲームのように何度も同じ場所に来る必要がある場合などに向いていると思います。
このように、広いマップにも狭いマップにもメリット・デメリットが存在しています。
ただ、どちらが良い・悪いではなく、必要に応じて使い分ける事が重要だと思います。
例えば、このマップは特にイベントも無いから狭く、こっちはアクターを全員並べたいから広く、といった感じです。
今回紹介したマップやアレンジ方法はあくまで一例ですので、皆さんの自由な発想でマップ作りを楽しんでいただけたらと思います!
それでは、また次回_( _´ω`)ノシ