【RPGツクール】スキルを使い続けると新しいスキルをひらめくシステム【講座】

RPGといったら必殺技や魔法を使って戦う事が多いですよね。

一般的にはモンスターを倒してレベルが上がると新しいスキルを覚えるものが多いかと思います。

ですが、もうちょっと違う方法でスキルを覚えさせたいなと思った事はありませんか?

今回ご紹介するのは、スキルのひらめきシステムです。

どういう事かというと、例えばヒールという回復スキルを何回か使用するとエクスヒールという上位スキルをひらめくという感じです。

動画を用意したので、完成図を見てみましょう。

こちらの動画では3回ファイアを使ったらバーニングを覚える設定になっています。

RPGツクールで作っているなら、何かプラグインを使っているのでは?と思われるかもしれませんが、プラグイン無しでも作れちゃうんです!


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下準備としてスキルとコモンイベントを用意

それでは、ひらめきシステムの下準備をしていきましょう。

最低限必要なのはスキルとコモンイベントです。

変数や条件分岐も使いますが、コモンイベントの中身を作る時に同時進行していきますね。

スキルの準備

スキルひらめき01

まずは何よりスキルを用意しなければお話になりませんね。

データベースからスキルの項目を選び、レベルの低いスキルとその上位スキルを作ります。

今回はファイアとバーニングで作っていきます。

いやそもそもスキル作るのが苦手!という方はデータベースのサンプルを公開されているサイト様がございますので、そちらをご利用いただく事もできますよ!

ただし、サイト様がご提示なさっている利用規約はきちんと守ってくださいね。

コモンイベントの準備

スキルが用意できたらコモンイベントの項目へ移動します。

え?スキルの話なのにコモンイベント使うの?と感じられた方もいらっしゃるかもしれませんね。

実はツクールのスキルはコモンイベントを呼び出す事ができるんです!

スキルひらめき07

スキルのファイアを選択すると右側に使用効果という欄があります。

そこをダブルクリックし、出てきた小窓からその他を選ぶとコモンイベントが選択できるんです。

これを利用して今回のシステムを作るわけです。

さて、話をコモンイベントへ戻します。

任意の場所にバーニング習得と名前を付けておきましょう。

このコモンイベント内に今回のひらめきシステムの中身を作っていきます。

スキルひらめきシステムの仕組み作り

変数でスキルを使った回数を記録する

スキルひらめき03

今回このシステムを作るのに変数と条件分岐を使います。

ファイアを3回使用したらバーニングをひらめくためには、まずファイアを使用した回数を記録する必要があります。

その回数を記録するのに使うのが変数です。

実行内容の所をダブルクリックし、変数の操作を選びます。

任意の変数番号にファイア使用回数という名前を付け加算にチェックし、定数を1にします。

これでファイアを1回使うごとに変数に1が足されていきます。

つまり10回使ったら変数に10が記録され、20回使ったら20が記録されるわけです。

設定が終わったらOKを押して適用しましょう。

条件分岐でスキルを習得する

スキルひらめき04

次に3回ファイアを使ったと記録された場合という条件分岐を作ります。

条件分岐のタブ1から先ほど設定した変数を呼び出します。

変数の右の小枠はにし、定数を3としておきます。

条件を満たさないときの分岐にチェックを入れたらOKを押しましょう。

次に条件分岐内にイベントコマンドのスキルの増減からバーニングを覚えさせます。

それ以外のときの中は空っぽで大丈夫です。

スキルひらめき07

そして最後にスキル項目のファイアの使用効果に今作ったコモンイベントを追加します。

これで3回ファイアを使ったらバーニングをひらめくシステムの完成です!


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工夫次第でユーザビリティもアップ!

スキルひらめき7.5

さて、これだけでも十分システムとして使えるのですが、何の知らせも無く急にスキルが増えてもプレイヤーの方が気付かない、あるいは「え?何か増えている?」と混乱してしまうかもしれません。

そこで、スキルをひらめいた時にメッセージを表示して新しいスキルが追加された事をお知らせしてみましょう。

やり方は簡単です。

スキルの増減の下にメッセージの表示を追加するだけです。

こうする事でバトル中でもメッセージが表示され、視覚的にスキルが習得された事をプレイヤーに知らせる事が出来ます。

また、SEを鳴らす事で聴覚的に「何かが起きた」とプレイヤーの気を引く事も出来ます。

プラグインを使えば表現の幅も広がる!

ここまで一切プラグインを使ってきませんでしたが、最後にプラグインを使うとこんなアレンジもできるという一例を挙げておこうと思います。

使用するプラグインはトリアコンタン様が制作された「動的文字列ピクチャ生成プラグイン」です。

こちらはあらかじめ設定しておいた文章をピクチャとして表示する事ができるプラグインとなっております。

具体的な使い方はこちらでは触れませんが、現在私が作っているゲームではこちらのプラグインを使ってプレイヤーにスキル入手をアナウンスしております。

開発中の動画がこちらになります。

通常のメッセージだとウィンドウで画面の広範囲が埋まってしまうとか、ウィンドウを透明にしても今度は文章が読みにくいなど不都合が出てくるかもしれません。

ですが、この方法なら任意の場所に一行だけ表示する事ができ、更に文章に合ったウィンドウや背景色を設定する事ができるのでかなり便利です。

また、制御文字にも対応しているので、キャラクターの顔をアイコン化して表示する事も出来ます。

このようにプラグインを活用する事でより自由な表現でプレイヤーにアナウンスする事が可能です。

短編・長編問わず、RPGにスキルはほぼ必須です。

普段だったらレベルに合わせてスキルを覚えさせているけど作っていてなんか違うなとかマンネリ化しているなと感じたら、今回ご紹介した方法を試してみてはいかがでしょうか? それでは、また次回_( _´ω`)_